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パレスチナ自治区ガザ北部で2025年6月16日、世界食糧計画(WFP)から配給された食料などを運ぶ人たち=AP
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 国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)は11日、イスラエル軍の攻撃が続くパレスチナ自治区ガザの人道支援物資の配給に関与した場所や輸送ルート周辺で、5月末以降798人が死亡したと発表した。そのうち615人は、イスラエルと米国が支援する「ガザ人道財団」(GHF)の配給所周辺で亡くなったと確認されたという。

 OHCHRの報道官は、死因の多くが銃撃によるものだと指摘し、「人々が射殺されるか、食料を得られるかを迫られている」と強い懸念を表明した。

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 イスラエルが3月にガザへの物資搬入を停止した後、従来の国連機関など約400カ所での配給に代わり、GHFは、5月末にラファなど4カ所で配給を開始した。イスラエル側は、ハマスによる物資奪取を防ぐためと説明しているが、配給所周辺地域の治安維持を担うイスラエル軍が集まった住民に対して発砲したとの報告が相次いでいる。

 死傷者が増え続ける中、GH…

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